1999年10月9日(土) (15:45~17:45)
[石橋湛山記念講堂]
第2部 新しい時代の教育者像
-いま教師教育に求められているもの-
時間
15:45~17:45
司会
大前哲彦(大阪音楽大学)
藤田秀雄(立正大学)
プログラム
- 教育研究者としての教師
中野 光(中央大学、日本教師教育学会会長) - 「うらどっこ」をつくる子どもたちと仲間の教師たち
森 尚水(高知市立浦戸小学校教諭) - 心を受けとめる子育て・子育ち支援を!
下浦忠治(品川区芳水学童保育クラブ、全国学童保育連絡協議会副会長) - 教師に望むこと-家裁の現場から-
帶刀晴夫(札幌家庭裁判所、家庭裁判所調査官)
趣旨
このような問題意識に立ち、本シンポジウムではまず中野光氏に、長い間の教師生活と教師教育に携わってきた経験をふまえて、これまで教育者像がどのようにとらえられてきたのかについて歴史的な観点から提案していただく。それを受けて、森尚水氏には小学校教師の立場から子どもと教師の現状について、また下浦忠治氏には放課後の子どもたちの様子を中心に、親、家庭、地域といった子どもを取りまく環境の変化という観点から、今日求められている教師像について報告を受ける。最後に帶刀晴夫氏には、問題を抱える子どもたちと直面する教師にどのような力量が求められるかについて、家裁実務の現場での教師とのかかわりの中で感じていることを、家裁調査官の立場から問題提起していただく予定である。
4名の提案から、これからの教育者に求められる力量が自ずと浮かび上がるはずである。それらをふまえて、いま教師教育に求められているものは何かについて、参加者である教師、親、地域住民が率直に意見を出しあい、活発な議論のできる場としたい。それによって、今後の教師教育の方向性が明らかになるとともに、本学会の課題研究等における個々の問題を考える手がかりとなることを期待している。