The Japanese Society for the Study on Teacher Education

課題研究発表Ⅰ~Ⅳ

目次

― 10月10日(日) ―
9:00~12:00
課題研究Ⅰ 21世紀の大学像と教育者教育 [3号館325教室]
課題研究Ⅱ 教育課程改革と教師教育 3号館326教室 ]

13:00~16:00
課題研究Ⅲ 学級崩壊と教師 ― 現状と課題 ― [3号館325教室]
課題研究Ⅳ 若い教師がなぜ必要か-教員の年齢構成と教職活動に関する調査研究から-[3号館326教室]

10月10日(日) 9:00~12:00

[ 課題研究Ⅰ ] 21世紀の大学像と教育者教育  (3号館325教室)

司会

黒澤英典(武蔵大学)
山田 昇 (奈良女子大学)

プログラム

  1. ユネスコの21世紀高等教育宣言の思想と教育者教育
     三輪定宣(千葉大学)
  2. 大学改革の展望と教育者養成
     藏原清人(工学院大学)
  3. 新しい時代と大学における現職研修
     田中喜美(東京学芸大学)

趣旨

新しい世紀を目前に控えた歴史的転換期社会の中で、新たな「知」の再構築が、いま大学にもとめられています。とりわけ、学校教育の現実を見れば、未来からの挑戦とも言うべき状況が出現し、大きな変革期を迎えていると言わざるを得ません。
こうした状況の中で、21世紀を切り拓く真の「知」の創造の場として、いかなる大学像が求められ、更に、「いじめ」「不登校」「学級崩壊」等の教育指導の困難な状況の中で、どのような教育者像が求められているか、とくに、「大学における教育者教育」の在り方が問われています。
この課題研究においては、こうした問題認識にたって、21世紀に向かって国際機関(ユネスコ)の提起する大学像や教育者教育の国際動向を検討し、更に、現在、国内で展開している大学改革論に注目し、そこで新時代の教育者に求められる力量形成を検討したいと考えています。また、新しい時代における大学(大学院)における教育者の現職研修の在り方を検討することを課題として設定しています。
参加者と共に、新しい世紀を拓く大学像と新しい世紀を担う教育者教育の展望を検討したいと考えています。

[ 課題研究Ⅱ] 教育課程改革と教師教育 (3号館326教室)

司会

柴田義松(東京大学名誉教授)
横須賀薫(宮城教育大学)

プログラム

  1. 新教育課程と教師教育の課題
     水原克敏(東北大学)
  2. 教育課程改革の国際動向と教師教育
     佐藤 学(東京大学)
  3. 現場における授業改革と教師教育
     阿部 昇(茨城 茗渓学園中・高等学校)

趣旨

教育課程は、学校週5日制や「総合的な学習の時間」の新設となり、21世紀に向け学校教育の「基調の転換」を図るとまでいわれるような大変革を予定しています。他方、教育職員免許法の改正も、それに呼応するかのように「総合演習」や「教育課程の意義及び編成の方法」といった科目を新設するなどして教職に関する科目の大幅な単位数増を定めています。

これらの改訂は、学校や大学の実情を十分に精査して定めたものとは思われず、教育現場では今その実施を間近にひかえてかなりの戸惑いがおこっています。

本課題研究は、これからの学校教育課程の望ましいあり方とともに、それにふさわしい教師教育はいかにあるべきかを、国際動向をも視野に入れながら検討することを課題として設定されたものです。現場での授業改革に取り組んでおられる教師からの報告も予定しています。

10月10日(日) 13:00~16:00

[ 課題研究Ⅲ ] 学級崩壊と教師 ― 現状と課題 ― (3号館325教室)

司会

赤羽忠之(東洋英和女学院大学)
山崎準二(静岡大学)

プログラム

  1. 学級崩壊をどうみるか-理論的考察-
     松浦善満(和歌山大学)
  2. 臨床家からみた"荒れる子ども"の心
     佐々木光郎(秋田家庭裁判所)
  3. 学級崩壊にどうとりくむか-学校現場からの実践報告-
     小川修一(埼玉・川越市立泉小学校)

趣旨

近年、授業中に立ち歩く、クラスの仲間に乱暴を振う、教師の注意に悪態をつき反抗する、そして教室を抜け出してしまうなどの態度をとる子どもたちが増え、授業が成り立たない、クラスが集団として機能しないといった、いわゆる「学級崩壊」現象が学校現場に広がりつつある。それは、中学校だけでなく小学校にまでも蔓延しつつあり、若い教師たちだけでなくベテラン教師たちもまた、そのような子どもたちの状況にどのように対応していったらよいのか、なかなか解決への方途を見出せないまま肉体的精神的疲労をつのらせてきている。

いま、教師には何が必要なのか、どのような力量が求められているのか、そして教師教育の課題は何なのか。「学級崩壊」現象に関する豊富な調査に基づいた理論的考察、子どもたちの心に対する臨床的考察、そして具体的な取り組みを踏まえた実践的考察という3つの報告を手がかりに、参加者一同による共同討議を通して、上のような課題に迫っていきたい。

[ 課題研究Ⅳ ] 若い教師がなぜ必要か -教員の年齢構成と教職活動に関する調査研究から- (3号館326教室)

○印は口頭発表者

司会

佐々木俊介(日本赤十字看護大学)
杉江 修治(中京大学)

報告

教員の年齢構成と教職活動・教育効果に関する調査研究
*各班のメンバーは、後掲報告書執筆者及び6月末現在発表を申し込んだ者。

  1. 茨城班
    秋山治人(函館ラ・サール高等学校)、朝日素明(筑波大学大学院)、
    ○安藤知子(上越教育大学)、大谷尚子(茨城大学)、
    門脇厚司(筑波大学)、佐々木俊介(日本赤十字看護大学)
  2. 埼玉班
    岩川直樹(埼玉大学)、岩田康之(杉野女子大学)、
    ○大久保公治(国立教育研究所研究協力者)、黒澤英典(武蔵大学)、
    ○橋本 勝(青山学院大学非常勤講師)、藤枝静正(埼玉大学)
  3. 千葉班
    北田典子(東邦大学)、巽 幸孚(東邦大学)、
    ○山崎慶太(東邦大学)
  4. 東京班
    ○木内 剛(成蹊大学)、柴田義松(東京大学名誉教授)、
    白井 慎(法政大学名誉教授)、中野 光(中央大学)

趣旨

少子化、児童生徒の減少に伴う教員採用の長期急減のもとで、首都圏・近畿圏など大都市地域を中心に、若い教師の枯渇、教師の年齢構成の極端なアンバランスなど深刻な事態がひろがり、教員養成・採用、教職活動、教育効果にさまざまな影響を与えている。他方、農村県や首都圏都県の新興住宅地域などでは、若い教師の不足は目立たず、その割合が多い場合もあり、問題は一様ではない。このような状況に即し、各地域の比較を含め、教員の年齢構成の実態や問題を分析し、若い教師をはじめさまざまな年齢層の教師の力量の特徴や意義はなにかを検討し、今後の教師教育、教職活動やその条件整備の課題を探ることが本課題研究の目的である。

各班の報告は、1996~98年度の3年間にわたり科学研究費補助金の交付を受けて行われた会員有志による共同研究の成果を基本とした発表である。なお、共同研究のまとめは科学研究費研究成果報告書『教員の年齢構成と教職活動・教育効果に関する調査研究』
(研究代表者・三輪定宣、1999年3月、A4版373頁)としてすでに刊行されている。



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