現代の子ども・若者文化をどうみるか
-ケータイ,マンガetc.とアイデンティティ-
【インカレゼミ】10月7日(日)16:30~18:30 (S103教室)
講演:中西 新太郎(横浜市立大学国際文化学部教授)
日本教師教育学会の第2日目に開催されるインターカレッジ・教職ゼミナール(以下、インカレゼミ)は、教師教育や学校教育、子ども・青年問題に関心をもつ学部学生、大学院生が主体となって企画・準備しています。今年度のインカレゼミでは、本学会の会員・非学会員を問わず、広く様々な大学の学生・院生や一般参加者の方々にも参加していただきたいと考えております。
さて今回のインカレゼミでは、学校教育や子ども・青年問題を文化現象研究・社会哲学の立場からご研究されている中西新太郎先生(横浜市立大学)にご講演いただきます。
中西先生が研究されてきた「子ども・青年と現代社会(サブカルチャー)」の問題は、現在の「荒れ」や「学級崩壊」、「学力低下」などの様々な問題に直面している子どもの理解にとって重要な意味を持っています。しかし、これまでの教育学・教育実践の枠組みのなかでは子どもの実像を十分にとらえることは非常に困難でした。
中西先生には、現代社会に生きる子ども・青年と、彼・彼女たちをとりまく問題状況をどのように理解すればよいのか、とくにケータイやメール、マンガ、アニメといった子どもの文化(サブカルチャ-)が子ども・青年のアイデンティティの形成にどのように作用しているのか、教育学や教育実践にはどのような課題と可能性があるのかといったことについてお話いただければ、と考えております。ご講演の後に、20~30分の討論会を行い、中西先生と参加者との意見交換・議論を予定しております。ひとりでも多くのご参加をお待ちしております。
中西新太郎先生の著書:『子どもたちのサブカルチャー大研究』旬報社・1997
『青春期の危機を生きる子どもたち』はるか書房・2001