The Japanese Society for the Study on Teacher Education

第11回研究大会 課題研究

子ども・若者の変化と教師教育の課題

【課題研究Ⅰ】10月7日(日)09:00~12:00(S403教室)

司会:玉井 康之(北海道教育大学釧路校)
藤枝 靜正(埼玉大学)

テーマ設定の趣旨

大学生(若者)の学力低下の問題を中心に分析してきた昨年度の課題研究に引き続き、本年度は「子どもの変化」を中心にしてとらえていきたい。主な目的は以下の四点である。第一に、学校現場に携わる教師からみた現代の子どもの変化をとらえること。第二に、子どもの変化に対して、新たに必要とされる教師の力量を学校現場の立場からとらえること。第三に、そのためにも、教師からみた新任教師の現状と大学までの力量形成の課題をとらえること。さらに、第四に、教師が現職教員として行わなければならない力量向上の課題も併せてとらえることである。そしてこれらを、幼・小・中・高の学校種別にとらえることによって、学校種別の教員養成の共通の課題と差異をとらえることを目的としている。

提案

  1. 幼稚園の立場から   堀内千津子(日本女子大学非常勤・幼稚園教諭)
  2. 小学校の立場から   市川 俊雄(埼玉県三郷市立彦郷小学校)
  3. 中学校の立場から   滝口 正樹(板橋区立志村第三中学校)
  4. 高等学校の立場から   生駒 俊樹(東京都立武蔵高等学校)

教師のストレスと教師教育の課題

【課題研究Ⅱ】10月7日(日)09:00~12:00 (S404教室)

司会:大前 哲彦(大阪音楽大学)
杉江 修治(中京大学)

テーマ設定の趣旨

この課題研究では、日本の教師がいま直面している問題を正面から取り上げ、その実態を把握するとともに学校社会のストレスの構造を学問的に明らかにし、その解決方法を臨床的、実践的に探求することを目ざす。そしてさらに、その成果を踏まえて、大学における教師教育の改善への実効性ある示唆を得ようとするものである。

そこで、総合的な学習の時間など新課程が導入される時期であるところから、その具体化をめぐる教育実践場面を取り上げ、その場面における教師のストレスとコーピングに関して政策要因、行政指導要因、学校内の人間関係要因(管理職要因、同僚間要因、子どもとの関係要因)、父母との関係要因、教員文化や私生活要因などを分析する共同研究にしたい。

提案

  1. 心理臨床の立場から見た学校現場の荒れと教師の疲れ
     伊藤美奈子(お茶の水女子大学)
  2. 教師のストレスと教育実践
     秦  政春(大阪大学)
  3. 大阪府下N市における教師のバーンアウト調査から
     八木 英二(滋賀県立大学)  

教師教育研究・20世紀から21世紀へ

【課題研究Ⅲ】10月7日(日)13:00~16:00 (S403教室)

司会:田中 喜美(東京学芸大学)
船寄 俊雄(神戸大学)

テーマ設定の趣旨

世紀が改まって最初の大会であることに因み、これまでの教師教育研究の到達点と今後の課題を確認し、研究課題の共有化と継承の機会を設ける。教師教育の各分野での研究をリードしてきた方々からの提案をもとに、実践と研究の交流を図っていきたい。
課題研究終了後にインカレゼミが設定されており、学生・院生を含む若手の積極的な参加を期待する。

提案

  1. 教師教育実践と教師教育研究
     稲垣忠彦(帝京大学)
  2. 制度論からみる教師教育研究の課題
     北神正行(岡山大学)
  3. 国際比較論からみる教師教育研究の課題(ヨーロッパを中心に)
     古沢常雄(法政大学)

教師と関連専門職による連携・協同の実践と課題
-特別ニーズ教育の視点から-

【課題研究Ⅳ】10月7日(日)13:00~16:00 (S404教室)

司会:高橋  智(東京学芸大学)
鈴木 庸裕(福島大学)

テーマ設定の趣旨

現代の学校には、能力・人格の発達や健康・生活面などにおいて障害以外にも多様な特別ニーズを有する子どもが急増しており、そのようなニーズに応ずる特別なケア・サポートの整備・充実が焦眉の課題となっている。そのために、学校内外の医療、心理臨床・教育相談、障害児教育、児童福祉などの専門機関・専門職と学校・教師が連携・協同し、特別ニーズを有する子どもの状況に応じて多面的で横断的な援助を行うことが求められている。

本課題研究ではそのような現状をふまえ、①医療・看護、心理臨床・教育相談、児童福祉などの関連専門職の実践と教師の教育実践との共通性と異質性、②教師と医療職、カウンセラー・心理職、SNEコーディネーターなどとの連携・協同の実践的なあり方の検討を通し、子どもを軸とする教育・医療・福祉・心理臨床の総合的なケア・サポート体制を学校教育において確立していくための課題を明らかにしていきたい。

提案

  1. 特別な教育的ニーズを有する子どもとSNEコーディネーターの役割
    -奈良教育大学附属小学校の実践から-
    大谷佳子(奈良教育大学附属小学校)
  2. 多様な教育的ニーズをもつ子どもとピア・サポートの実践
    -当事者としての経験を活かして子どもを援助する-
    森定 薫(ベル学園高等学校)
  3. 教師と医療職との連携・協同の実践
    -養護学校の病院内教育の取り組みから-
    猪狩恵美子(東京都立光明養護学校)

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