第5回研究倫理学習会のお知らせ
【テーマ】研究倫理関連の体制整備と教師教育学研究のこれからを考える
【開催日時】2023年3月9日(木)19:00~20:30 (延長して懇談可)
【開催方法】オンライン(Zoom Meeting)
※開催1週間ほど前に会員ページにZoomリンクのお知らせをします。
【対象】日本教師教育学会会員
【申込】以下のURLから申し込んでください。
https://forms.gle/vWo9BHNR95rCLXEr7
本学会が研究倫理関連の体制を整備して2年になります。この間、会員の皆様の高い研究倫理意識により、教師教育学研究の分野における問題事案は報告されていません。しかし、学術研究全体に目を向ければ、研究不正は減少しておらず、毎年10件前後の研究不正が文部科学省に報告されており、毎年のように深刻な不正行為が新たにニュースとなり、各研究機関における不正防止のための管理体制もますます厳しさを増しています。
研究倫理委員会では、こうした状況を踏まえ、研究不正を防止するという課題と併せて、新しい研究倫理に関わる適切な配慮の下で教師教育学研究を発展させていくという観点を、学会員の皆様と共有する機会を持ちたいと考え、本学習会「研究倫理の整備と教師教育学研究のこれからを考える」を企画いたします。
この学習会では、参加者の皆様に以下の4つをテーマとするブースに分かれて、それぞれが掲げるテーマを糸口として意見交換・情報交換をしていただき、研究倫理への関心を共有し、教師教育学研究の発展に向けてのアイデアを探っていきたいと思います。正解を学ぶ学習会ではありませんが、ともに考え、追究することこそが学会というコミュニティの在り方だと思います。遅い時間からの学習会となりますが、どうかご参加ください。
【各ブースのテーマ】
第1ブース:学校現場における教育研究の倫理と学術研究の倫理の連接を考える
※学校現場で目の前の子どもたちの教育効果を高めるために実施されている教育研究と研究者が学術的・社会的な意義の元に行う学術研究の倫理に関わって、どのような問題が生まれているのか、そしてどのような問題を考えていく必要があるのかを考えたいと思います。
第2ブース:教師教育学の研究倫理と他分野の研究倫理の連接を考える
※学際的研究、共同研究、国際的研究が推進される中、フィールドの特殊性、研究計画の流動性、専門分野・研究手法の多様性、調査データの精密度などの特徴を持つ教師教育学研究の研究倫理をどのように考えてゆくことができるかを考えたいと思います。
第3ブース:研究倫理規程以前と以後の研究の連接を考える
※教師教育学において遵守すべき研究倫理に関する意識が高くなってきたのは最近のことです。多くの会員の皆さんの研究室や本棚には、それ以前から積み上げてきた研究データあるいは実践記録が大量にあると思います。そうした過去のデータ他の取り扱いや研究の継続性や発展性の問題をどのように考えていけば良いのかを考えたいと思います。
第4ブース:研究不正防止と学会の役割を考える
※学術研究の発展を大きく阻害する研究倫理不正。研究者個々の研究倫理意識の管理徹底は所属機関が責任を持って行うとする現在の体制は今後も続くのか、研究者コミュニティとしての学会はどのような貢献ができるのかについて、意見交換を行いたいと思います。