第1回研究倫理学習会のお知らせ
テーマ:「調査開始から論文掲載までのプロセスにおける研究倫理」
日時:2024年3月31日(日)14時00分~16時30分
実施方法:zoomによるオンライン学習会
zoom情報は、2週間前に「会員情報管理システム」内に掲載の予定です。
研究倫理委員会が発足した第11期では、研究倫理規程第14項および研究倫理委員会規程に基づき、
学会員の皆さまへの研究倫理に関わる啓発や学習機会の提供に取り組んできました。
第12期の研究倫理委員会もこうした活動を継承し、引き続き「研究倫理学習会」を企画・実施し、
研究倫理に関わる会員サービスの一層の充実に取り組んでいきます。
第12期における最初の研究倫理学習会では、教師や教師教育に関する研究を進めていく際、
研究の計画や調査開始から論文執筆・掲載までの各場面で、どのような研究倫理上の問題に気をつけたらよいか、
事例研究やインタビュー調査で注目されているお二人の研究者の話題提供をもとに具体的に考えていきます。
研究の原点に立ち戻って見つめ直すべきことや、新たな研究の可能性を拓くための発見があるかもしれません。
学生院生や初学者の方はもちろん、中堅・ベテランの方も、ぜひ奮ってご参加ください。
学習会はオンライン(zoom)で実施し、まずお二人から30分ずつ話題提供をしていただき、
その後はブレイクアウトルームで質疑応答や参加者相互の議論がフリーにできるようにいたします。
研究倫理に関する意見交換や相談などの場となれば幸いです。
話題提供:小田郁予 氏(早稲田大学)、伊勢本大 氏(松山大学)
◎小田郁予 氏(早稲田大学)
学校に密に入り先生方の相互作用を観察し、一人ひとりの声を聴くフィールドワークに基づく質的研究を専門としています。現場の声が聞こえてくる研究を目指しています。論文に「子どもケース会議における合意形成の過程」(『学校教育研究』第37号、2022年)など。
【学習会までに読んでいただきたい論文】
「子ども支援をめぐる教師間協働における多様な役割遂行-立場や経験の異なる教師間の協働はどう達成されたか」(『日本教師教育学会年報』第35号、2023年、pp.225-237.本学会誌掲載論文)
◎伊勢本大 氏(松山大学)
専攻は教育社会学。これまで一貫して、個々の教師のライフヒストリーを聞きながら教師という職業(とそれにまつわる議論)について考えてきました。論文に「一元化される教師の〈語り〉」(『教育社会学研究』第102巻、2018年)など。
【学習会までに読んでいただきたい論文】
「中学教師の休職過程-物語的構成によるライフストーリー」(『教育学研究』第90巻第3号、2023年、pp.461-472. https://www.jstage.jst.go.jp/article/kyoiku/90/3/90_461/_article/-char/ja/)
【プログラム】
14時00分~14時10分:研究倫理委員会挨拶、話題提供者のご紹介
14時10分~14時40分:小田郁予氏による話題提供
研究倫理を核とした質的研究-調査前から執筆までの全過程における倫理とその役割
14時40分~15時10分:伊勢本大氏による話題提供
とくに配慮が必要な事例に着目した研究活動(調査・執筆)の成果と課題
15時10分~15時20分:休憩、ブレイクアウトルームに移動
15時20分~16時20分:ブレイクアウトルームでの議論(ブレイクアウトルームの移動は自由です)
16時20分~16時30分:全体でのまとめ