「価値転換期における教師教育の課題」
時代の節々を通過するたびごとに、日本の社会では大きな価値(観)の転換を経験し、教育もその激浪にもまれ続けてきました。そして今また私たちは、社会構造の変動を伴った価値の転換期を迎え、従来からの行動様式や、思考や判断の枠組みでは対応しきれない状況に直面しています。そのような状況は、人間の生き方、生活の仕方そのものへの疑問や動揺を生み、また、「知」のあり方についても、これまでとは違ったとらえ方を求めていると考えられます。
教師教育もこれらの大きな課題に応えながら、今後の方向や具体的な方策を模索する必要に迫られていると思われます。そこで、今回の大会では、大会全体を通してのテーマを標記の標題として設定し、シンポジウム、課題研究などを通じて、複数のアプローチから課題をとりあげ、今求められている教師教育の課題について追究したいと考えています。