The Japanese Society for the Study on Teacher Education

日本教師教育学会第14回大会課題研究

本大会2日目(9月19日)には次のテーマでの課題研究1~3を予定しています。詳細につきましては大会プログラムで改めてお知らせいたします。なお、課題研究1・2は、学会の課題研究委員会として2003~2005年度の三年間取り組んでいくことを企図しています。関心のある会員の方々の継続的な参画を期待いたします。

課題研究1 国際比較研究「大学改革と教育専門職の養成」

日時:2004年9月19日(日) 13:00~16:00
場所:立教大学(池袋キャンパス) 7号館7202教室

司会

八木英二(滋賀県立大学)・牛渡淳(仙台白百合女子大学)

提案

  1. 「イギリスにおける教師教育改革の動向」
    佐藤千津(早稲田大学・非常勤)
  2. 「ドイツにおける教育専門職改革議論の動向」
    吉岡真佐樹(京都府立大学)
  3. 「韓国における大学改革と教師教育」
    鄭圭永(韓国:清州教育大学)
  4. 「タイにおける国立大学法人化と教師教育」
    岩田康之(東京学芸大学)

趣旨

現在、わが国においては国公立大学の再編・統合および法人化の政策が強力に押し進められており、その中で教員養成系学部の改組・縮減が進行している。また私学を含めた高等教育機関全体の再編が進められる中で、教職課程はさまざまな影響を受けつつある。本研究は、このようなわが国の現状を基礎に、欧米および東アジア諸国における高等教育制度改革の動向とその中での教師および教育専門職の養成課程の変容を検討しようとするものである。

本研究は、昨年度より3年間の予定で取り組んでいるものであり、今回が2回目の報告と討論の機会である。昨年度は、主にアメリカ、フランス、中国そして国際教育機関の動向について報告と討論を行った。本年度は、上記の諸国について検討を行うとともに、制度的枠組みの多様性を前提としつつも、各国で展開されている教師教育の質的向上策の実像とそれに対する各国での評価に関する比較考察を深めることをめざしたい。 

課題研究2 教科教育の専門性と教師教育

日時:2004年9月19日(日) 13:00~16:00
場所:立教大学(池袋キャンパス) 7号館7203教室

司会

木内 剛(成蹊大学)・正田 良(三重大学)

提案

1 中高校における理科教育の課題-教師の専門性と教師養成における問題点
貫井正納(千葉大学)
2 体育科における教科の専門性と教師育成の課題
岡出美則(筑波大学)
3 教科内容の変化と専門性-家庭科における教師教育の課題
大竹 美登利(東京学芸大学)

趣旨

課題研究Ⅱは、教師にとって教育活動の主体である教科指導において、専門性とは何かを捉え直し、教師教育の見直しや方向を追究することを課題としている。教職課程認定では、履修科目とその単位数が主として問題とされるが、その実質的な内容こそが問題である。専門的力量に関しては、教科の内容的側面と、実践的な教科指導力の側面があげられようが、はじめから限定せずに究明して行きたい。教師教育においては、学生・研修生の力量の実態も問題としなくてはなるまい。

課題は大きいので、まずは教科指導にあたる教師の専門的力量としてどんな問題があるのか実態を洗い出すことから始めたい。
昨年は、算数、国語、社会科を取り上げた。学習内容の論理と児童生徒の認識形成、教材解釈と教育内容の明確化、教育内容についてその必要性の吟味と教材作成能力など、 実践的な力量に関する課題の存在が指摘された。

今回は昨年とは別の教科に眼を向ける。技能的実技的要素が求められる教科として理科、体育、家庭科を取り上げる。昨年に引き続き、それぞれの教科で専門的力量に関する問題点の指摘や、教師に求められる専門性とは何かという吟味をしていただき、認識を共有していきたい。

課題研究3  生活者としての子どもの多面的検討-子どもは変わったか?-

日時:2004年9月19日(土) 13:00~16:00
場所:立教大学(池袋キャンパス) 7号館7301教室

司会

佐々木尚毅(群馬県立女子大学)・逸見敏郎(立教大学)

提案

1 児童福祉の視点から
相沢仁(厚生労働省)
2 小学校における放課後活用事業の視点から
佐藤之喜(江戸川区立鎌田小学校)
3 子ども研究の視点から
望月重信(明治学院大学)
4 子どものエスノグラフィーの視点から
山崎鎮親(相模女子大学)

趣旨

こんにち、学校では子どもが「キレる」、授業に集中できない、友人関係が作れないなどの「問題」行動が様々に指摘されています。これらの「問題」の背後には、子ども自身の価値観の変容が横たわっているのでしょうか。あるいは子どもを見る大人の眼(子どもに対する大人の価値観)が変化しているのでしょうか。

これらの点を、学校の「児童・生徒としての子ども」という視点からとらえることも重要ですが、他方、学校外の「生活者としての子ども」という観点から、再度子どもをとらえ直し、そこから子どもの「問題」への課題を逆照射することは、教師教育にとっても意義あることと思われます。

課題研究Ⅲでは、このような発想にもとづいて、発題者から提言をいただき、フロアーと議論を深めたいと望んでいます。


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