知の転換期における教師教育の課題
日 時:2004年9月18日(土)14:30~17:30
場 所:立教大学 7号館7101教室
司会
寺崎昌男(学校法人立教学院)・山崎準二(静岡大学)
シンポジスト
- 現職教育としての校内研修を考える-教師の成長とディスコース
秋田喜代美(東京大学大学院) - 学校現場が求める教師教育
江成直士(相模原市立淵野辺小学校) - 変容する社会と教師教育-教員養成・研修の現場から考える
加野芳正(香川大学) - 導入教育によって"学びの楽しさ"を覚醒する-知の求心力と遠心力に着目して
松川利広(奈良教育大学)
趣旨
教育界における学力問題の混迷や、それに伴う教育内容の拙速ともいえる改変などの背景には、いわゆるポスト産業資本主義時代の、新しい「知」のあり方とはどのようなものか、その育て方はいかにあるべきかという、現代社会全体に問われている「社会的課題」が横たわっていると考えられます。そのような課題に応える議論の一例としては、いわゆる「知のモード論」の立場から、新しい「知」のありかたを模索する動きも見られます。このような「知」の模索は、われわれの議論に示唆的な方向を示していると考えられますが、それらについては、その内容の吟味と、教育実践の場における意義、有効性などについての検討が求められています。それとともに、教師教育の立場からは、教師養成、採用、研修など、教職志望者や教師が経験する様々な局面で、それを育てる能力がどのように養われるかについて、原理的、実践的な両面から、確認や再検討をすることが急務であると考えられます。このシンポジウムは、このような問題意識にもとづいて設定されました。