「査読の手引き」と「査読審査項目別基準」について
(2025年1月15日、運用開始)
(2025年9月20日、学会総会で公開)
日本教師教育学会年報編集委員会は、学術研究の発展と公正な査読プロセスの実現を目指し、査読者向けの「査読の手引き」を作成しました。
手引き作成の背景と目的
査読は、投稿原稿の質を向上させる重要なプロセスであると同時に、研究者間の協働を促進する学問的な対話の場でもあります。しかし、査読の基準やプロセスに関する明確なガイドラインが不足している場合、査読者や執筆者の双方に混乱をもたらす恐れがあります。そのため、以下の目的の達成を目指して、手引きを作成しました。
- 査読プロセスの透明性向上: 査読スケジュールや評価基準を明確にすることで、査読プロセスの全体の流れや重要なポイントの可視化に努めています。
- 査読者の役割の明示: 投稿原稿の査読の基本姿勢として公平性と客観性を重視するとともに、ピア(研究仲間)として建設的なフィードバックを行う重要性を確認しています。
この手引きは、学術研究の基盤を支える査読プロセスを言語化することで、査読のあり方を理解するとともに、その改善を検討する議論に貢献することを目指しています。査読は学術研究の発展を支える重要な役割を果たします。そのため、査読のあり方についても、学術的な動向に応じて定期的に見直しを行い、必要に応じて改訂を含めた検討の議論が必要です。今回の手引き作成を通じて、査読プロセスに携わるすべての方々がスムーズかつ公正に作業を進められる環境づくりに寄与できれば幸いです。






