The Japanese Society for the Study on Teacher Education

研究推進・若手交流企画「教師教育の実践と研究(4)」公開研究会のご案内

日本教師教育学会 研究推進・若手交流企画のご案内

担当理事 鹿毛雅治・前田一男・高旗浩志
学会幹事 沖奈保子・小田郁予・早坂めぐみ・望月耕太・渡邉巧 

教師教育の実践と研究(4)-教師の力量形成における教科の固有性と横断-

「研究推進・若手交流支援企画」では,「教師教育の実践と研究」と題し,これまで4回の企画を行いました(2017年3月・慶應義塾大学,2017年10月・奈良教育大学,2018年3月・岡山大学,2018年9月・東京学芸大学)。これまで若手交流では「現場教員や大学教員が自分自身の教育実践を振り返る機会」および「教師教育研究について共に学び,考える機会」を提供し,所属や専門を超えて,若手会員を中心に「教科固有の教師教育」に関する議論を深めて参りました。本企画では,これまでの企画の関心を引き継ぎ,「教師の力量形成における教科の固有性と横断」をテーマとします。

前回の企画では,教師の力量形成における教科固有性を中心的に扱いました。指定討論者からは,教師が各教科の固有の特性を理解することが,よい授業の出発点であると述べられました。そして,フロアーとの議論を通して,各教科の目標(=どのような子どもの育成を願うか)および教科内容や方法に応じて,教師に求められる力量やその形成のあり方が異なることが,再確認されました。各教科の教師教育においても,人文社会科学および自然科学等の専門家を含めて,多様な協働が想定されることも,忘れることはできません。各教科の固有性の先に,教科を越えた協働が生まれることが共有されました。 

その上で,小学校は,学級担任制(全教科担当)という現実を直視しなければなりません。全教科を指導するという実態を各教科の教師教育では,いかに捉えているのでしょうか。今日,「教科ピーク制」の教員養成が自明となり,そのあり方が問い直されることなく,「得意教科があれば,他教科の指導にも転移が生じ得る」という予定調和の教員養成となっていないでしょうか。教員養成カリキュラム上はピーク制でなくとも,各教科の科目が専門性の名の下に相互不干渉となったり,中学校および高等学校の教員免許との兼ね合いで,準ピーク制となったりしている実態は,これまでも指摘をされてきたところです。このことは,小学校教育に限った問題ではありません。

本企画では,各教科固有の教師教育(実践および研究)の動向を共有し,その固有性に対する理解を深めるとともに,教師に求められる教科横断的な教科指導力を考えていきます。今回は,教科教育(体育科,国語科)に関わる教師教育の実践者・研究者をお迎えいたします。論点は,以下の2点です。

1)各教科の教師教育は,どのように展開しているか。それは,なぜか?

2)教師に求められる教科横断的な教科指導力とは?

登壇者には,ご自身の教師教育(教員養成・研修など)の実践や研究を踏まえて,話題提供をいただきます。各教科に関する話題提供,指定討論者によるコメントおよび質疑応答を行います。

会の後半では実際に協働を体験し,学びを深める機会として,「ワールドカフェ方式で考える『今,求められる教師教育』」を実施します。こちらではこれまでの議論の中で確認されてきた所属や専門の違いを超えた協働について参加者みなさんのそれぞれの視点から検討していきます。これまで本企画で議論してきた教科の固有性や教科の枠を超えた協働について,それらを教師教育にいかに反映していくか,参加者全員でカリキュラム作成をしながら探究します。小グループのメンバーが交流しあうワールドカフェ方式を取り入れ,大学教員,現職教員,学生,それぞれの立場から見た,「今,求められる教師教育」を積極的に交流したいと思います。これからの教師に求められる力,そうした力を育成するために教師教育に求められる視点,みなさんがお持ちの多様な関心や視点でこれまでの議論や学びをより充実したものにできればと思います。

資料部数の都合上,メール(jsste.wakate.kikaku2019@gmail.com)にて事前申込のうえ【期限2019年3月9日(土)】,ふるってご参加いただきますよう,お願い申し上げます。当日参加も歓迎いたします。

資料

2019年3月17日:研究推進・若手交流企画.pdf

日 時

2019年3月17日(日)13:00-17:00(受付12:40開始)

場 所

立教大学 池袋キャンパス

 〒171-8501 東京都豊島区西池袋3-34-1

交通アクセスおよび地図

 http://www.rikkyo.ac.jp/access/ikebukuro/

対象者

教師教育の実践・研究に関心のある方(非会員も歓迎) 

申込方法

jsste.wakate.kikaku2019@gmail.comまで、

氏名所属をご記入のうえ、メールでお申し込みください。

主催者より申込確認のメールを差し上げます。

申し込み〆切

201939日(

参加費

無料

プログラム

・12:40-13:00 受付              

・13:00-13:05 開会のあいさつ        

・13:05-13:10 企画の説明           

・13:10-13:55 話題提供           

  話題提供者① 題目未定(体育科教育を事例に)

   川口諒先生(びわこ学院大学)

  話題提供者② 題目未定(国語科教育を事例に)

   沖奈保子先生(東京都立国際高等学校)

・13:55-14:10 指定討論者コメント

  指定討論者

   渡辺貴裕先生(東京学芸大学)

・14:10-14:40  質疑応答

・14:40-14:55  休憩および各グループへの移動

・14:55-16:00  グループ活動 

・16:00-16:10  休憩

・16:10-16:55  全体討論

・16:55-17:00  閉会のあいさつ           

 

参加申し込み・問い合わせ先

日本教師教育学会研究推進・若手交流企画 担当(沖・小田・早坂・望月・渡邉)

 Email:jsste.wakate.kikaku2019@gmail.com





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【郵便口座】
郵便口座加入者名:日本教師教育学会
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当座預金 口座番号 0557708


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